令和3年9月16日、棚倉町議会定例会が行われ、各議員による一般質問が活発に行われた。特に注目されたのは、コロナ禍におけるデジタル化の推進や地域資源の整備、また認知症に関する取り組みについての議論であった。
菊池忠二議員は、コロナ禍における町役場のデジタル化の進捗状況について質問した。新たに発足したデジタル庁を受け、町としてどのような施策を講じているのかが問われた。町長の湯座一平は、オンライン決済の導入やAIを活用した健康施策の実施など、具体的な進捗を説明した。また、他町村との比較に関しては、さらなるサービスの向上を図る意向を示した。
次に、城跡周辺の整備計画が取り上げられ、町民の憩いの場所としての活用が重要であると指摘された。城跡の価値を高めるため、観光資源としての可能性を模索し、アクセス道路の整備やイベントの実施を検討する必要があるとの意見が多く出た。また、整備計画についても早急に実行に移すべきであると強調された。
認知症への対応に関しては、湯座町長が現況を報告した。認知症の方々に対する支援体制や介護サービス、徘回対策について説明した。特に、地域全体で認知症の方を支えるためにQRコードによる徘回対策が導入されていることが強調された。しかしながら、個人賠償責任保険の加入推進については未検討であり、今後は家族支援の強化や法人との連携を図る必要があるという意見も出た。
今後も、デジタル化、地域資源の整備、認知症対応におけるこれらの取り組みを通じて、棚倉町の持続可能な発展を図る意義が確認された。今後の具体的な施策の進展が期待されている。