令和3年6月9日、棚倉町議会は定例会を開催し、様々な議題が取り上げられた。
今回の議会では、経済や福祉、教育に関する重要な議案が提案された。特に新型コロナウイルス感染症に関連するの予算が多く取り扱われた。
町長の湯座一平氏は、感染症対策としてのワクチン接種状況を報告し、65歳以上の高齢者への接種が進んでいることを示した。具体的には、約82%の接種率で、多くの高齢者に接種が行き渡っているという。
また、地域経済の支援策として町内店舗向けにクーポン券を発行する案が提案された。これは、地元の商業活動を活性化させる狙いがある。
さらに、国民健康保険税条例の改正も議題に上がり、低所得者への軽減措置が強化されることが確認された。この改正により、軽減判定所得が引き上げられ、より多くの町民に適用される見込みである。
教育関連の議案である棚倉町立幼稚園設置条例も可決された。これにより、新入園児の減少に伴い、統廃合が進められる。特に、高野幼稚園は来年度末をもって廃園し、統合が行われる。
そのほか、地方自治法に基づく白河地方広域市町村圏整備組合に関する議案が可決され、事務所の移転や規約の変更が承認された。
最後に、議会運営の透明性向上を図るため、会議規則の改正も提案され、欠席理由に出産や育児、介護などを整備することが盛り込まれた。議会は今後、より柔軟で多様な議員活動を促進させる方針を示している。