棚倉町の議会において、消防水利の充実と八溝山遊歩道整備、町民プールの新設に関する議論が行われた。
まず、消防水利の充実について、議員からは消火栓や防火水槽の設置基準や現状の乏しさが指摘された。町長は、消火栓と防火水槽の設置基準をあらためて説明し、設置要望があった場所の確認を進める考えを示した。特に、最近の福岡地区における住宅火災では付近に消火栓が無く、早急な対応が求められるとの認識が共有された。
次に、八溝山遊歩道整備について議論が交わされた。町長は、遊歩道が通行止めとなっている現状を説明し、塙町との整備計画に基づく協議の必要性を強調した。福岡での火災原因が消防水利の乏しさにあったことから、今後の整備計画で地域の安全性向上を図る必要があるとの意見が集まった。
また、町民プールの新設については、幼児を持つ親からの要望が多く寄せられている。教育長は、現在のところ新設の計画は無いとの答えを述べたが、今後、振興計画での検討が必要であるとした。既存の子どもセンターでの水遊び場の活用についても意見があり、現状では十分に機能していないとの指摘があった。
加えて、部活動の地域移行への取り組みについても話題となり、議員からは地域スポーツクラブとの連携や指導者の質を保障する必要性が訴えられた。教育長は地域移行を進めつつ、部活動が子どもたちにとって意義あるものとして定着するよう努めていくと答えた。
最後に、お試し移住についても言及され、町長は過去に類似の取組みが行われていたことを説明。町内の施設の有効活用や近隣市町との協力の必要性が強調された。