令和元年9月12日に開催された棚倉町議会において、平成30年度の様々な問題について議論が交わされた。特に注目されたのが、福島交通白河・棚倉線の再編についての質問である。須藤俊一議員は、路線の再編とその影響を詳細に追及し、町長の湯座一平氏は、白河市及び福島交通との協議の結果を説明した。
須藤議員は「なぜ地域が対象となる新路線の停車がなくなったのか」と質問し、町民の利便性向上を強調した。湯座町長は、白河市のバイパス経由の見直しと、経費削減のための短縮運行の必要性を述べた。今後の利用者数や、交通弱者への配慮が必要であるとの認識を示した。
また、会計年度任用職員制度についても質問があり、湯座町長は、臨時・非常勤職員の実態把握及び任用根拠の明確化が必要であると述べた。制度的な整備が求められ、今後の制度施行に向けた取り組みを進める方針が強調された。
午後の議会では、棚倉町の下水道政策に関する報告もされ、公的下水道事業が休止状態にある中で、将来的な再開の見通しについても議論がなされた。政策変化によって地域住民の影響を考慮し、適切な計画の再構築が求められている。
さらに、病児保育事業の必要性が議論され、町長は子ども・子育て支援事業計画に基づき、ニーズ調査を行なっていることを示した。公共の保育サービスが拡充されることが期待されている。
最後に、有害鳥獣駆除に関する報告があり、特にイノシシやカワウによる農作物被害が報告された。湯座町長は、電気柵の設置や駆除隊の活動が功を奏していることを示しつつ、さらなる対策を講じる必要性を強調した。