棚倉町の令和元年9月議会定例会は、9月13日に開催された。議題には決算特別委員会の報告および平成30年度の各種決算認定が含まれました。
決算特別委員会の報告では、認定第1号の棚倉町一般会計について、歳入総額が69億2,920万6,000円、歳出総額が66億6,639万3,000円であることが示されます。この結果、実質収支額が2億6,000万円であると報告されました。賛成多数で認定される一方、鈴木政夫議員は不適切な財政運営が原因であると指摘しました。
鈴木議員は、「特に人口減少の中で、学校給食費支援策については極めて立ち遅れている」と発言しました。これに対し、他の議員からは、決算の内容が住民福祉向上に寄与しているとの意見も述べられ、議会での物議を醸しました。
また、決算特別委員会におけるその他の決算認定、第2号から第9号までについても、全て原案通り認定されました。さらに、ルネサンス棚倉調査特別委員会の中間報告も行われ、特に町の経営改善に向けた調査が進められていることが説明されました。
最後に、議会では教育委員会の人事案件も上程され、教育長の松本市郎氏についての同意も全会一致で決定されました。町長の説明に対し、「真摯な姿勢と識見は教育長にふさわしい」との評価もなされました。
この議会による決算認定は、町の財政運営に関する重要な意味を持つものと考えられます。議会全体がそれぞれの意見を表明しながら進行し、町政に対する住民の声を代表する重要な役割を果たしました。