令和4年6月8日に開催された棚倉町議会定例会では、重要な議案が多数提出され、審議が行われた。特に、国民健康保険に関する議案や新型コロナウイルス感染症への対応についてが中心的に議論された。
町長の湯座一平氏は、提出した議案に関して詳細な説明を行い、現在の町の状況を報告した。特に、新型コロナウイルス感染症への対策として、ワクチン接種の推進が重要であり、町民に対しても基本的な感染防止措置を継続するよう要請した。市内全域で行ったクリーンアップ作戦では、多くの町民が参加した結果、環境美化に寄与したことが報告された。
続いて、議案第28号の国民健康保険税条例の一部改正についての審議が行われ、医療費分の課税限度額引き上げや未就学児の均等割額軽減など、税率の見直しが重要なテーマとして取り上げられた。住民課長の原博行氏は「子どもを持つ家庭への経済的負担軽減が期待される」と強調し、議会内で支持を受けた。
議案第29号の一般会計補正予算についても審議され、歳出の増額として、特に新型コロナウイルス感染症に対応した経済対策事業があげられた。町長は「町内の飲食店や店舗で使用できるクーポン券を発行し、地域経済の支援を図る」と述べ、予算の必要性を強調した。議案は賛成多数で可決された。
報告第６号、報告第７号では、令和3年度の繰越明許費や事故繰越しの報告が行われた。これらの報告では、事務事業の確定と対応策について詳細に説明された。
また、提出第１号、第２号、及び第３号では、土地開発公社、株式会社ルネサンス棚倉、一般財団法人棚倉町活性化協会の経営状況がそれぞれ報告された。特にルネサンス棚倉については、コロナの影響を受け、営業損失が記録されていることも明らかになった。
最後に、発議第２号ではシルバー人材センターに対する支援を求める意見書が提出され、議会内でも賛同を得て可決された。これは新制度に伴う影響を受けないための措置を求める内容であった。
議会は、全体を通して新型コロナウイルスに起因する課題に対し、町民への支援策の実施を重視し、議論を進めていることが伺えた。今後も町を挙げての取り組みが期待される。