令和3年9月17日、棚倉町議会定例会が開催された。
この会議では、令和2年度の決算認定が中心議題として取り扱われた。決算特別委員会委員長の佐川裕一氏が報告し、認定された各決算の審査結果が述べられた。特に一般会計は賛成多数で認定されたが、反対意見も出た。
佐川氏は、令和2年度の一般会計決算について、「歳入総額102億5,134万7,000円、歳出総額は98億4,379万2,000円」、この結果が示す剰余金について疑問を投げかけた。反対討論を行った鈴木政夫議員は、町民の要求に応えるための有効な予算の使い方がなかったと主張し、「町は政策が不足しており、これが過疎化現象を呼び起こしている」と指摘した。
一方、藤田光子議員は賛成討論に立ち、昨年度の歳出増加は「新型コロナウイルス感染症に対する対応が必要だったため」と語った。彼女は、いくつもの支援事業を評価し、住民福祉の向上に取り組む姿勢を高く評価した。
続いて、他の特別会計に関する決算も全会一致で認定されるなど、審議は順調に進んだ。教育委員会委員の任命や固定資産税審査などの意見も議題に上がり、全会一致で同意される結果となった。議長の須藤俊一氏は、すべての案件が無事に終了したことを宣言し、会議を閉会した。