令和3年12月16日、白河市議会定例会が開かれ、議案第101号における予算補正案や一般質問が行われた。
当初の議題である議案第101号は、令和3年度白河市一般会計補正予算(第8号)について。鈴木和夫市長が説明し、歳入歳出予算の総額に14億3233万2000円を追加する内容が含まれている。これにより、予算総額342億4818万4000円になる見込みだ。
多くの議員が一般質問を行い、特に山口耕治議員は過去の財政状況について触れた。その中で、市の借金や財政改革の必要性を指摘し、鈴木市長は、過去の悪政が現在の財政問題につながったと述べた。さらに、財政再建の必要性を市民にも公約したことを強調し、現在の適切な公債費比率についても説明した。
また、児童生徒の自殺に関する問題も取り上げられ、公教育の一環としての自殺対策の実施や、その重要性が再確認された。伊藤公一保健福祉部長は自殺対策計画の現状を説明し、高齢者や生活困窮者に対する施策の重要性を強調した。
加えて、公共施設に関する議論も行われ、特に学校の役割や集会所の管理運営についても焦点が当てられた。これに関連して、地方公共団体の施設が災害時に避難所として機能することや、生涯学習の場としての役割が重要であることが述べられた。特に、教育長は、教育と地域社会との結びつきの重要性を強調した。
今後、白河市では予算編成や自殺対策、公共施設の個別計画について引き続き議論を重ね、市民のニーズに応じた施策を展開していく方針である。その中でも、過去の教訓を生かしながら、健全な財政運営の推進が重要であるとの認識が示された。