令和6年3月6日の定例会において、白河市議会では数多くの重要な議題が取り上げられた。
特に自転車用ヘルメットについては、室井伸一議員が市職員のヘルメット着用状況を質問した。昨年4月から自転車利用者のヘルメット着用が努力義務になっており、鈴石敏明総務部長は調査結果を紹介し、自転車通勤者の着用率は30%に達していると述べた。室井議員は、市職員が模範を示すことが重要であり、公共の場での意識向上を訴えた。
次に、避難所運営についても議論が交わされた。室井議員が女性に配慮した備蓄品について質問し、邊見正則市民生活部長は、女性や子育て世帯への配慮を強調した。また、福島県の避難所での問題として、女性用の備蓄不足や女性職員の配置の重要性が指摘され、白河市でも女性職員の配置を進めていくと述べた。
教育行政に関しては、子供たちの悩み相談システムの導入について言及された。吉見優一郎議員は、タブレット端末を通じた悩み相談制度を提案し、芳賀祐司教育長は、すでに各学校でスクールカウンセラーを配置していることに加え、今後の調査を行い、より良い制度確立を目指す意向を示した。
また、少子化対策も重要なテーマとして取り上げられ、菊地浩明保健福祉部長はプレコンセプションケアに関する啓発活動を推進することを表明した。特に妊娠や出産に向けた健康づくりの重要性が強調された。
最後に、認知症に関する取り組みが報告された。新薬「レカネマブ」について、菊地部長は初期段階での相談窓口を設け、地域包括支援センターとの連携を強化する方針を示した。新薬の高額療養制度の適用や貸付制度についても言及されており、経済的負担を軽減する取り組みが求められている。
議会では、ますます多様化する市民のニーズに対応するため、更なる協力体制や施策の充実が重要であると再認識された。