2021年9月17日に行われた白河市議会定例会では、さまざまな重要議題が取り上げられた。特に、鈴木和夫市長が示した少子高齢化対策や地域支援の必要性が強調された。
市長は、初めての記者会見で、人口減少や少子高齢化への取り組みを誓い、この4年間での主要施策を詳述した。特に、子育て支援の強化が求められ、幼児教育無償化や新しい職業の創出に取り組む意志を示した。鈴木市長は、若者が魅力を感じる職場を増やすことが重要だとし、産業振興や人材育成を続けることを明言した。さらに、女性の職場復帰を支援すると共に、企業と協力し、ワーク・ライフ・バランスの重要性を訴えている。
また、防災対策についても議論がなされ、川瀬忠男市民生活部長は、地域での助け合い「共助」が不可欠であるとし、消防団などの活動充実に取り組んでいることを報告した。特に最近の自然災害事例を踏まえ、避難誘導や情報提供に注力する重要性が強調された。
いじめ問題については、教育的観点からの取り組みが挙げられ、教育長が詳細な報告を行った。各学校ではいじめの早期発見に努め、様々な形で解決へ導く取り組みを行っているとされたが、SNSによるいじめが増加傾向にあることも課題として認識されている。
さらに、オストメイトへの配慮についても言及され、公共施設におけるオストメイトトイレの設置状況やその周知について、今後の改善の必要性が示された。市長は、地域的なヘルプと出来るだけ多くの人々が安心して利用できる環境を整え、それらの施設への案内を強化する意向を表明した。
今回の議論は、白河市の子どもや高齢者、また地域社会全体のサポートに向けた力強い一歩となっていると言える。市長及び各部門のリーダーたちは、市民が抱える多様な問題に具体的な策を講じ、透明性のある施策を推進していく姿勢が再確認された。市と市民が共同で作り上げる持続可能な地域社会の実現を目指しているのが伺える。