令和5年3月9日に開催された白河市議会定例会では、重要な議案が議論された。特に、デジタル化推進事業が多くの質問を集め、注目を浴びている。
須藤博之議員は、令和5年度白河市一般会計予算案の中で、デジタル化推進事業のオンライン相談システムの詳細を問いただした。井上賢二総務部長は、このシステムが市役所に行かずともパソコンやスマートフォンを利用し、行政相談や申請手続きが行えると説明した。この取り組みは、利用者に利便性を提供することを目的としている。
須藤議員は、このシステムの導入に対して、高齢者やデジタル機器に不慣れな市民への配慮が必要であると指摘した。井上部長は、高齢者向けのスマートフォン教室を開催するなど、利用者が簡単にシステムを使えるよう周知を進めることを約束した。この意見はデジタルデバイドの解消に向けた重要な施策となると期待される。
また、関の森公園のリニューアル事業についても議論が交わされた。齋藤稔産業部長は、公園の老朽化に伴い、地域全体を考慮した整備計画を進めていると発表した。公園が地域の活性化に寄与することを強調し、具体的なリニューアル案が今後検討される見通しである。
これらの議論は、今後の白河市の方向性を示す重要なテーマである。オンライン相談システムが円滑に運用されることで、市民サービスが向上することが期待される一方、地域の魅力を引き出す公園整備も市の活性化に貢献する可能性がある。今後の進捗が注視される。