令和4年3月4日に行われた白河市議会定例会では、新型コロナウイルス感染症への対応やロシアによるウクライナ侵攻に関する決議が議論された。
特に注目されたのは、高橋光雄議員が提案した「ロシアによるウクライナ侵攻に抗議する決議」の採決である。決議文では、ロシアの一方的な軍事行動は国際法に反するものであり、立場を明確にし、即時撤退を求める内容が含まれている。加えて、この決議はウクライナ国内での邦人の安全保障や、国際社会との連携を強調するものとなっていた。
また、藤田文夫議員は、新型コロナウイルスに対する市の対応を質した。市長の鈴木和夫氏は、感染者の状況やワクチン接種の取り組み、特に白河方式と呼ばれる円滑な接種体制の確立を評価した。
鈴木市長は、ワクチン接種のスピードと共に、経済活動の維持が重要であると述べ、市としても支援施策を実施している姿勢を示した。特に、地域の飲食業や観光業に対し、国や県と連携しつつも独自の支援を行っていることが報告された。
さらに、健康ポイント事業や部活動指導員制度についても言及があり、伊藤公一保健福祉部長は、健康増進のための事業に積極的に取り組んでいると説明。市民に対し、今後も自助努力を促しながら地域コミュニティの活性化に寄与していく考えを示した。
議会では最後に、ウクライナへの支援に関する話題が取り上げられた。市長は、この問題に対し、義援金を募ることを決定し、その詳細について説明した。市民の協力を期待しつつ、地域の声が国際社会に届くように活動を続ける意欲を語った。
このように、白河市議会定例会は地域の課題に対し、多角的な視点で議論を進める場として機能している。市としては引き続き市民とともに様々な施策を検討し、実施していく考えが強調されている。