令和6年1月19日、白河市議会臨時会が開会された。
この会議では、2件の議案が審議された。
まず、議案第1号では、小峰城跡清水門の復元に関する工事請負契約について報告される。市長の鈴木和夫氏は、復元工事の重要性を述べた。
市が進めるこのプロジェクトは、歴史的価値ある建物の再生を目指している。具体的な工事内容については、建設部長の鈴木秀一氏が詳細を説明した。
清水門は木造二階建てで、屋根は瓦ぶきとして約11メートルの高さを持ち、89.1平方メートルの面積になる。工事にあたっては、歴史的観点も考慮されると同時に、建築基準法を遵守し、耐震設計も施されることが強調された。
鈴木氏は、最新の市場単価に基づく契約であることを明らかにし、物価高騰を考慮した内容になっている点を指摘した。
議案第2号では、令和5年度白河市一般会計補正予算が提出され、総務部長の鈴石敏明氏がその概要を説明した。補正予算額は342億2616万1000円に達し、歳入や歳出に2億3125万円が追加される見込みだ。
この背景には、新たな公共事業や教職員の雇用増など市の財政運営があると言明された。
また、質疑応答の場では、大木絵理議員が小峰城跡清水門の復元に関する具体的な質問を行い、清水門復元に関する財源や寄附金の状況に関して掘り下げた。
特に、ふるさと納税を通じて収集した約2億9100万円の寄附金が、現在の復元プロジェクトにどう寄与するかという点についても触れられた。
最後に、採決の結果、議案第1号と第2号はともに原案通り可決された。市は引き続き、美しい歴史的資産の再生を目指す姿勢を示している。これにて令和6年1月臨時会は閉会となった。