令和4年6月24日の白河市議会定例会で、近隣市町村との連携や婚活事業、教育行政などの重要な議題が議論された。
会議は午後10時に開会し、初めに高畠裕議員が近隣市町村との連携について質問した。高畠議員の発言によると、白河市はかつて県南の中心都市として盛況であったが、近年の人口減少により地方活力が低下していることが問題視されていると述べた。市長鈴木和夫氏は、過去の繁栄を踏まえ、地域資源を生かしたまちづくりを進める必要性を強調し、多くの連携を築いてきたと回答した。
次に、高畠議員は婚活事業について尋ねた。この事業は、結婚の重要性を理解し、地域活力を向上させることを目的としている。市民生活部長邊見正則氏は、婚活支援イベントの参加状況と今後の取り組みについて説明した。令和元年度には、男女交流イベントが127名の男性、113名の女性が参加し、52組がマッチングされたと伝えた。また、今後は対象年代の拡大を視野に入れた取り組みを予定しているという。
伊藤公一部長は、政治や選挙に関する教育について質問され、教育長芳賀祐司氏が、市内小中学校で政治の仕組みを学ぶプログラムが実施されていると答弁した。また、若い世代を対象とした教育を強化する必要性が述べられた。
続いて、児童生徒による議会の傍聴について深谷弘議員が提案した。これに対して、芳賀教育長は、タブレット端末を活用した議会中継の視聴の可能性について言及した。これは新しい教育の試みとして注目される。
危機管理能力について山口耕治議員が質問し、鈴木市長が東日本大震災時の体験を交えて人命優先の姿勢を語った。震災による福島第一原発の事故後、政府の対応が遅れたことが影響していると強調した。