令和2年5月1日、白河市議会臨時会が開会した。新型コロナウイルスに伴う緊急事態に対応するための議案が多く上程された。
市長の鈴木和夫氏が、新型コロナウイルス対策に関して謝意を表明した。医療従事者や市民に感謝の意を示し、特別定額給付金や子育て世帯への臨時特別給付金に関する議案も審議された。
特に、議案第55号と第56号は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中小企業への支援を目的としている。市長は、「基金の設置と予算の補正について専決処分をした」と述べた。これにより、迅速な支援が図られることを目指している。
さらに、議案第57号及び議案第58号は、高齢者医療に関する規定の改正案である。新型コロナウイルスに感染した被保険者への傷病手当金支給が可能となる内容だ。これにより、高齢者の医療を支える施策が進められる見通しである。
議案第59号から第61号にかけては、令和2年度の補正予算が提案された。副市長の圓谷光昭氏は、具体的な数字を示しつつ、一般会計の補正に加え、国民健康保険特別会計についても詳細な説明を行った。特に、一般会計の補正予算総額が67億695万9000円に及ぶことが強調された。
質疑の中では、高橋光雄議員が新型コロナウイルス対策としての発熱外来の設置について質問した。保健福祉部長の伊藤公一氏は、発熱外来設置の経緯や目的を説明し、地域医療の維持につながると意義を述べた。発熱外来は、感染予防に資することが期待される。
また、商工業振興対策事業費7940万円に関しても質疑が行われた。これは、感染症対策に応じた協力金の支給に関連するもので、市独自の上乗せ給付金が導入される予定だ。市は、高額感染症対策の一環として飲食店支援を行う。
本臨時会は議案に対する討論を経て、議案第55号から第61号までの承認が全会一致で決定された。議長は最後に、「皆様の協力に感謝申し上げます」と述べ、会議は閉幕した。