令和3年6月23日、白河市の定例会において、重要な議案や質問が取り上げられた。この会議では、白河市一般会計補正予算(第4号)が中心議題となり、鈴木和夫市長が詳細を説明した。
市長は、令和3年度の補正予算として、歳入歳出合わせて2525万6000円の追加を提案し、予算総額293億9897万円となる見込みを示した。補正の主な内容は、地域振興や公共基盤整備に関する施策であると述べられ、具体的な使途については圓谷光昭副市長からの詳細説明が続いた。
続いて、北野唯道議員による一般質問が行われた。この質問では、大信地域の振興策についての見解が求められ、鈴木市長は過去16年間の人口減少という厳しい現状を受け止めた上で、地域の振興策として「ひじりん館」の活用や農業の振興に引き続き注力する意向を示した。
また、高齢者や若者の定住促進についても触れ、企業誘致による雇用創出が重要であることを強調した。具体的には、バルサンの製造工場の設立により新たな雇用機会を生むことが期待されている。
次に、新型コロナウイルスワクチン接種状況が報告された。伊藤公一保健福祉部長から、高齢者への接種が進捗しており、希望者の接種を順調に進める計画が伝えられた。また、外国人市民への接種の重要性も訴えられた。
更に、空き地対策として、放置された土地の所有者に適切な管理を求める取り組みが進められた。邊見正則市民生活部長は、相談対応の強化を図り、引き続き周知活動を行うことを約束した。
今後の課題として、凍霜害の影響やコロナ禍後の地域経済の復興も挙げられ、農業や地域振興のための施策が続けられる必要がある。議会では、農業の振興や地域の活性化に向け、様々な観点からの施策が求められている。特に、新規就農者への支援や地域の賑わいを保つ取り組みが今後の鍵であり、これらが住民の安心と健康につながることが期待される。