令和5年6月6日に行われた白河市議会定例会では、重要な議題が取り上げられた。市長の鈴木和夫氏が提案した「不動産の取得について」と「専決処分の報告」などが議論された。本会議は、午前10時に開会され、定足数を満たしたため、円滑に進行した。
まず、鈴木市長は不動産取得の必要性について強調した。白河地域仮置場跡地を地域振興のために利用すると報告し、議会の承認を求めた。また、「専決処分の報告」では、誤認により国有地譲渡に関する損害賠償に関する案件が報告された。議長からは、議案に関する説明が終了した後、質疑応答が設けられた。
その後、一般質問が行われ、大竹功一議員が高齢ドライバーの運転免許返納について発言した。彼は、運転免許の返納が進まない理由として、地方都市における公共交通機関の不便さを指摘した。また、高齢者が運転免許を返納するための制度や理解が不足している現状を報告し、より市民目線での施策が必要であると訴えた。市民生活部長の邊見正則氏は、「運転免許の自主返納は事故防止に貢献するが、交通の便など生活の質も考慮しなければならない」と述べ、バスやタクシーの助成策なども紹介した。
さらに、大竹議員は免許返納後の移動手段について要望を上げ、公共交通の充実の重要性を訴えている。邊見氏も「高齢者のための移動手段については地域公共交通網の形成を進めていく必要がある」と応じた。市民生活部の施策が着実に推進されていることが示され、大竹議員の質問が続いた。
その後、イクボスについての質問が続き、鈴石敏明総務部長が「イクボス宣言を通じて職員のワーク・ライフ・バランスを推進し、育児や介護をしやすい職場環境を整備する」と報告した。現在の課題や取り組みについて話し合われ、議員たちからは今後の進展を期待する声が聞こえた。
次に、ジェンダーギャップについての質疑も行われた。佐藤伸教育部長が、家庭や職場における男女の役割についての意識調査結果を報告し、今後の啓発活動の強化を約束した。議員からは、より多くの市民や学生への浸透が求められた。
最後に、動物愛護行政に関する質疑も行われた。大竹議員が地方自治体における動物愛護の実態を指摘し、市の取り組みを紹介。邊見部長は「今後も動物に対する愛護の意識が高まるよう、広報活動を進めていく」と答え、市民との連携が重要であることを強調した。