白河市議会定例会において、様々な重要テーマが議論された。
初めに、永山均議員が農業者支援について質問を行った。減反政策廃止後、稲作農家が厳しい状況にあることに触れ、日本国内での米の需要が減少している一方で、世界では食糧不足が深刻化していると訴えた。これに対して鈴木和夫市長は、農業支援の重要性を認識し、地域の農家を維持する方針を示した。地域の担い手を確保し、農業の未来を考える必要があるとの見解を表明した。
次に、白河市公共施設個別施設計画に関する質疑が行われ、大信庁舎と公民館の再建が待たれる中、早急な対応が求められた。永山議員は地元の声を反映し、地域の象徴としての庁舎再建の必要性を強調した。
また、高齢者の交通対策については、若い世代を含めた生きやすい社会の構築が提案された。運転手不足の中で、予約型のタクシーやバスの運行についても課題があると指摘した。
教育に関する議論も興味深い内容だった。高橋光雄議員は、福島県の教育レベルが全国平均を下回る現状に対する危機感を共有し、その原因に迫った。市長は教育の質向上のための施策を強調しながら、地域と学校が協力し、未来を見据えた施策を推進する考えを示した。
更に、曽根市長が提案した手話言語条例については、市民の理解を促進し、聴覚障害者に優しい社会をつくる取り組みの充実が浸透していることが報告された。