令和3年11月30日、白河市議会臨時会が開会した。
会議では、主に職員の給与に関連する議案が審議された。議題に挙がった議案第84号から第87号までの4件は、福島県人事委員会勧告に基づく職員の期末手当支給に関するものである。これらの議案は、期末手当の支給額の改正を目的としており、全体として給与引下げを伴う内容であった。
市長の鈴木和夫氏は、議案の提案理由を説明し、変更内容として一般職員の期末手当が0.15か月分、任期付職員は0.10か月分引き下げられるとしているため、職員には配慮が必要であると強調した。
一方、深谷弘議員は、期末手当引き下げに反対の立場を表明した。議員は、新型コロナウイルスの影響で職員が奮闘している現状を考慮し、給与水準を維持しなければならないと訴えた。また、給与の引下げは地域経済にも悪影響を及ぼす可能性があるとの懸念を示した。
続いて、会期は本日1日間と決定され、その後議案が投票にかけられた。採決システムによる結果、議案第84号と第87号は賛成多数で可決され、議案第85号及び第86号も共に原案通り可決された。これで臨時会の日程は全て終了し、議長の筒井孝充氏は会議を閉会した。
今後の職員の期末手当については、引下げが実施される見込みで、これに対する市職員及び議員の反応に注目が集まる。