令和元年9月25日、白河市議会は定例会を開催した。
今回の会議では、重要な議案として印鑑条例と森林整備基金条例など、計32件の案件が審議され、うち20件が原案通り可決された。
特に印鑑条例の改正については、外国人に対する旧姓の使用の適用が言及され、藤田文夫市民産業常任委員長が詳細を報告。市議会では「日本人のみに適用されるため、外国人は現在の通称名を使用する」との市の見解が示された。
また、給水条例や水道事業の給与基準を改正する議案でも議論が交わされた。大花務建設水道常任委員長は、「消費税の引上げにより水道料金も影響を受けるため、一般家庭では1カ月に200円程度ツイナップする見通し」と述べ、影響の程度が明らかとなった。
さらに、請願第6号に関する賛否も注目された。後期高齢者の医療費負担引き上げに反対の請願は、不採択となる運びであり、市議会では意見が分かれた。大竹功一議員は「高齢者にも負担を求めるのは厳しい」とし、反対意見の根強さを示した。
一方、請願第7号と地方税等に関する意見書案については全会一致で採択され、今後の地方財政の充実を目指す方針が確認された。
また、陳情第2号「消費税率10%引き上げ中止」の件についても審議が行われ、反対意見も多く見られた。室井伸一議員は、消費税の引き上げによる社会保障の拡充に対する意義を強調した。
最後に、議案第116号の教育委員会委員任命については、全ての議員の同意を得て新しい委員が任命される運びとなり、本定例会は無事に閉会となった。議長は、各議員に感謝の意を示し、議会の円滑な運営を確認した。今後の議会にも期待が寄せられる。