令和3年第2回中島村議会臨時会が11月10日に開かれ、新型コロナウイルス関連の補正予算や工事契約の承認が議題となった。
議会では、専門的な問題が多数取り上げられ、地域の重要な施策に向けた具体的な議論が行われた。特に注目を集めたのは、令和3年度一般会計補正予算(第6号)の承認についてであった。この予算の中には、300万円の増額が含まれ、新型コロナウイルスワクチン接種のための経費が計上されている。
村長の加藤幸一氏は、「今回の補正予算によって、3回目のワクチン接種が可能になる」と述べ、接種体制の整備を強調した。具体的には、国庫支出金としての補助金が利用され、実施体制を確立するための準備が進められている。
この議案に対する質疑では、議員の小林均氏や小室辰雄氏がそれぞれ接種に関する時期や対象者の範囲について問うた。保健福祉課長の藤田幸江氏は、「接種予定者は9000人を超え、全体的な接種率は90%以上になる見込みだ」と回答した。
さらに、「宿泊施設に関する助成制度において、指定施設については県が協力してほしいとの申請が行われる」とも語り、具体的な取り組みが進んでいることを示した。
次に、令和2年度吉岡橋橋梁補修工事の請負契約に関する議案も討議された。こちらでは、工期短縮に向けた施工計画や、予算の増額に関する説明が行われ、小室重克氏からの関連質問にも詳細に答える形となった。
会議の最後に、加藤村長は議会に対して感謝の意を表するとともに、今後の感染対策についても思いを語った。「新型コロナウイルス対策はこれからも重要であり、地域における啓発活動に全力を挙げる」と述べ、議員たちの理解と協力を求めた。
この日の会議では、全ての案件が原案通りに可決された。村のさらなる発展に向け、議会運営の透明性と効率化の重要性が再確認された。