令和元年第3回中島村議会定例会が開催され、各種決算や意見書案の審議が行われた。
出席議員8名が集まり、平成30年度の各特別会計歳入歳出決算について質疑応答を行った。特に、国民健康保険や介護保険、後期高齢者医療等の決算についての討議が進められ、重要な課題として捉えられている。
国民健康保険特別会計歳入歳出決算に関して、提出された資料によれば、滞納繰越分が470万円を記録している。小室辰雄議員は、この滞納額が前年よりも増加し続けていることを懸念し、さらなる精査と対策を要請した。
税務課長の久保田利男氏は、昨年度の不納欠損処理状況について説明を行い、滞納者数の増加が主な要因であると述べた。その上で、現時点では418万円の減少が見られるため、状況は改善されつつあると強調したが、議員からはさらに実効性のある施策が求められた。
介護保険については、認知症支援に関する施策が評価され、保健福祉課長である藤田幸江氏は具体的な取り組みを報告した。地域コミュニティでの認知症サポーター養成講座を実施する等、介護の現場での努力が評価される一方で、今後のさらなる支援が必要とされている。
また、今回の会議では、「再犯防止推進計画」に関する陳情が採択され、村内での協力体制を強化したい考えが示された。小室辰雄議員はその重要性を訴え、全ての関係者が連携することの必要性を強調した。村長の加藤幸一氏も挨拶の中で、議会の重要性や防災訓練の必要性について触れ、安全な社会作りの重要性を提唱した。
閉会にあたり、すべての議案が原案通り可決され、その結果、村政運営の基盤が着実に進むことが期待されている。