中島村議会の令和3年第1回定例会が開催された。
議長の藤田利春氏が冒頭、出席議員が定足数に達していると確認し、会議が開会されることを宣言した。
この定例会では、会議録署名議員の指名、会期の決定、諸般の報告などが議題として挙げられた。特に会期は、3月5日から3月16日までの12日間に設定された。そして、確定事項として、今期の定例会の会期が承認された。
行政報告では、村長の加藤幸一氏が新型コロナウイルスの影響について言及した。彼は、感染者数が減少傾向にあるものの、依然として予断を許さない状況が続いていることを強調した。3月1日現在で、全国の感染者数は43万人を超え、県内でも約1,900名となっているとの報告があった。
さらに、村では不要不急の外出自粛を呼びかけており、公共施設の利用時間を短縮する対策を取っている。
また、ワクチン接種が進められているものの、手順の変更やワクチン入荷の遅れについて課題もあることを述べた。
次に、議案の上程が行われ、合計26件の議案が提案された。特に、職員の給与に関連する条例の改正や、長期継続契約に関する条例の制定、各特別会計の補正予算が説明された。
村長は、令和3年度の一般会計予算を33億2,638万円とし、前年度比2.6%の増加を見込んでいることも発表した。これにより、役場庁舎解体や地域経済回復への取り組みを進めると伝えた。
さらに、幼児教育費用の無償化や、地域健康促進のための取り組みに注力することも示された。
今回の定例会を通じて、村全体の行政運営の透明性や、住民へのサービス向上を図る強い意志が示された。