令和5年9月27日、中島村議会臨時会が開催され、複数の議案が審議された。
特に注目を集めたのが、議案第44号の中島村税特別措置条例の改正である。議員からは遅れた理由について質問が相次ぎ、3番の小室重克氏は、適用開始が令和5年4月1日であることから「改正が遅れた理由は何か」と尋ねた。その質問に対し、会計管理者兼税務課長の矢吹康裕氏は、県条例の施行に伴うものであり、遡及適用についても「住民に不利益をもたらすことはない」と説明した。議案は質疑を経て可決された。
続いて、一般会計補正予算第4号が第45号議案として提出された。4番の木村秋夫氏からは、最近の交差点での交通事故に関連し、交通安全対策工事の内容が問われた。住民生活課長の野木重徳氏は、「止まれ」の路面標記周囲にカラー舗装を施し、段差による注意喚起を図る内容だと説明した。事故対策の一環として、さらなる安全対策が求められる場面も多く見受けられた。議案も無事可決された。
水道事業に関する第46号議案、農業集落排水処理事業に関する第47号議案も各々質疑を経て可決され、地域の環境整備が進むことが期待される。
また、議員派遣および監査委員の選任に関する同意案も上程され、いずれも異議なく可決された。特に監査委員には小室重克氏が選任され、新たな役割を担うこととなる。
会議の最後に、村長の加藤幸一氏が挨拶を行い、今後のデジタル技術の活用や新型コロナウイルス対策についての意気込みを述べた。新たな議会陣容とともに、地域行政における新たな取り組みが期待される。