令和5年6月12日、中島村議会第2回定例会が開かれ、議員からの活発な一般質問が行われた。
主要テーマの一つには、子ども・子育て政策に関する椎名康夫議員の質問があり、現在の支援策や、今後の課題について掘り下げられた。椎名議員は、新たに施行されたこども基本法が目指す「こどもまんなか社会」の実現に向けて、村の取り組みについて質した。
これに対して、村長の加藤幸一氏は、保育所・幼稚園の保育料無償化をはじめとした施策の実施を強調した。また、ひとり親世帯への支援策についても言及し、児童扶養手当や医療費助成が行われていることを説明した。村内のひとり親世帯は56世帯とのことで、今後も継続的に支援を続けていく意向を示した。
さらに、椎名議員は保育士の人手不足の影響を懸念し、実際の保育士配置基準を踏まえた質疑を行った。具体的には、地方自治体の規定に従い、ゼロ歳児に対する保育士の配置基準について確認し、村側は十分な人員が揃っていると回答した。
その他にも、中島村第6次総合振興計画について問われ、村長は住民一人ひとりが住んでよかったと思えるような村づくりを進めることを明言した。特に、防犯体制や交通安全対策、農業支援に関する施策が重点的に掲げられており、特に道路網の整備が地域発展に寄与すると述べた。
会議の後半では、承認第1号および承認第2号に関する議案が質疑なく承認され、今後の実施が期待されている。
今回の定例会では、子どもや地域住民の未来を見据えた具体的な方策や施策が議論されており、村民の期待が込められていることが感じられた。今後も中島村の発展に向けた取り組みが、一層の充実を求められることとなるだろう。