令和4年第3回中島村議会臨時会が11月8日に開かれ、一般会計補正予算が審議された。
会議では、予算の提案理由が加藤幸一村長によって説明された。提案されている令和4年度一般会計補正予算は、既定予算額に6,739万4,000円を追加し、総額を40億833万9,000円とするものである。歳入の主な内訳として、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の増額が強調された。
補正予算の歳出項目には、地域振興費や価格高騰緊急支援給付事業費が含まれ、特に農業振興費と畜産業費が重要な位置を占めている。椎名康夫議員は農業振興費における補助金の具体的な内訳を尋ね、支援内容の透明性を求めた。企画振興課長の本間俊一氏は新型コロナ対策として設定された肥料高騰緊急対策事業について詳しく説明。
具体的には、水稲作付面積に対し10アール当たり1,500円の支援が行われる予定で、今後の農家への支援が期待されている。また、肉牛や鶏の飼育に対する支援も拡充される方針が示された。この背景には食材価格の高騰や新型コロナの影響があることが強調された。
また、福祉施設の災害復旧費300万円についても議論が交わされた。施設の工事については、入居者への影響を最小限にする配慮が求められている。議長の藤田利春氏は今回の会議の成果を高く評価し、今後の施策に向けての期待感を示すとともに、すべての議案が原案通り可決されたことを報告した。
最後に、加藤村長は新型コロナウイルスの新規感染者数の増加に対する警戒を呼びかけ、今後も国や県からの情報を的確に把握し、必要な対策を講じることを誓った。議会としても、地域の発展に向けた取り組みを継続する姿勢が確認された。