令和3年6月14日、中島村議会が開催された。この日の会議では、議員による一般質問が中心に行われた。
まず、小林均議員が新型コロナウイルスワクチン接種の現状について質問。村長の加藤幸一氏によると、村では高齢者への接種を7月末までに完了する計画を進めている。加藤氏は「接種が感染拡大を抑える鍵として期待される」と述べ、円滑な接種を続けたい意向を示した。
一方で、小林議員は農耕車優先道路の標識の設置を提案した。一部の農道は通行幅が狭く、すれ違いの際の事故の危険性が指摘されている。村長は、事故防止対策として標識設置を前向きに検討するとした。
さらに、小室重克議員の質問には、中島村のGIGAスクール構想に関する取り組みが紹介された。教育長の面川三雄氏は、「全児童生徒にICT環境を整え、家庭での学習を支援していく」と述べた。
また、椎名康夫議員は新しい給食センターについて質問。給食センターの建設が進んでおり、9月から本格稼働する予定であることを明らかにした。新センターでは地産地消に重点を置き、地元の素材を活用することが期待されている。教育長は「食育の重要性を認識し、地域の食材を活かす取り組みを進めたい」と強調した。
消防団活動についても言及され、村内の消防団員の確保が課題として取り上げられた。小松公雄議員は「若年層の入団者数が減少しており、状況は厳しい」と現状を示した。村長は、今後の対策について「消防団OBの活用や機能別消防団の設立を進める必要がある」とし、引き続き検討を行う方針を示した。
その後の議案では、補正予算案や条例改正が採決され、承認された。村の課題に対する前向きな議論が続く中、今後の議会の動向に注目が集まる。