令和4年3月9日に開催された中島村議会定例会では、重要な議題として複数の質問と条例案が取り上げられた。
この日、議員からの一般質問が行われ、特に小林均議員の農道未舗装箇所の推進に関する質問が注目を浴びた。小林議員は、県営圃場整備事業のもと、近年整備された圃場の舗装化推進に向けた村の考えを問うた。村長の加藤幸一氏は、現在の農道整備事業について国の採択要件に該当する箇所がないため、困難な状況であると説明した。さらに、令和4年度には天神前地区、元村地区、松崎地区の整備を予定していると報告した。
また、各地区からの要望処理についても質問があり、村の予算発動のための要望提出の時期についての見直しを提案した。加藤村長は、村への要望提出時期の変更は難しいとの立場を示しつつ、現在の回答時期に対する理解を求めた。
続く一般質問では、小室辰雄議員が第5次振興計画の進捗状況について言及し、村が向かうべき方向性を示す第6次振興計画についての策定状況を問うた。村長は、村民の意見を反映させる重要性を強調しつつ、計画策定に向けて進めていることを説明した。
さらに、小松公雄議員が村内の外国人に対する案内板の英語表記化を提案し、今後の方針として村側も検討しているとの回答を得た。
一方で、議案としては、職員の育児休業等に関する条例の一部改正、給与に関する条例の一部改正、国民健康保険条例の一部改正、消防団設置等に関する条例の一部改正、道路線の認定、これらの議案全てが可決された。また、これらの条例案は、地域の生活環境向上や職員の労働環境の整備を図るためのものである。
議会の最後には、木村秋夫議員が村長の将来像と再出馬の考えについて質問した。加藤村長は、今後の課題に取り組む意欲を示しつつ、村民主役の村づくりを目指す考えを改めて表明した。