中島村議会は令和6年第1回定例会を開催した。多くの議題が取り上げられ、特に一般質問には多くの議員が参加した。また、向井勝治議員は環境問題に関連し、村内でのごみのポイ捨てや不法投棄の状況を指摘し、その対応策として看板設置やパトロールの強化を求めた。これに対し、村長の加藤幸一氏は、看板の設置や監視員の活用について言及し、ポイ捨てが続く場合の対策を検討していると述べた。
藤田利春議員は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に関して質問した。議員は、スムーズなDX推進に向けた専門人材の確保と具体的な施策の導入について詳しく尋ねた。村長はDX推進に関しての基本方針を定め、職員の負担軽減を図るとともに、専門のDQ担当課を設ける考えを示した。
小室重克議員は、学校給食に米粉を使ったパンの導入について質問した。教育長は過去に導入実績があったものの、材料費や流通面の課題があるとしつつ、良質米の消費拡大に向けた検討を進める意向を示した。議会では、地域農業の活性化にもつながるため、新たな情報や技術の導入に期待が寄せられた。
小松公雄議員は村内周回バスの運行について提案し、移動手段の確保や免許返納者への配慮を訴えた。村長は、運行のニーズを把握するためにアンケート調査を行い、試験運行の具体的な検討を進める意向を示した。
最後に、議案の審議が行われ、いくつかの条例が改正されることが決定された。特に、中島村犯罪被害者等支援条例の見直しが重要な議題となり、経済的負担軽減のために見舞金の支給が行われることが確認された。今回の定例会を通じて、環境問題、デジタルトランスフォーメーション、農業の振興などが重要なテーマとして浮上し、村民の生活向上に寄与する施策が求められることとなった。