令和3年6月15日に開催された中島村議会では、様々な補正予算や陳情が議題に上がった。
議題の一つである一般会計補正予算について、建設課長の齋藤満氏が、農業農村整備事業に関する測量業務委託料について説明した。具体的には、新池のため池に堆積している土砂の撤去が目的である。小室辰雄議員は、ため池の測量方法について質問したが、齋藤課長は、以前の測量データを基に土砂の推定量を算定していることを強調した。現時点での推定では、約1万4,000立米が堆積しているとし、必要最小限の土量を撤去する方針を示した。
更に、撤去した土砂の処分場についても触れ、岡ノ内地区の未使用ため池を利用する計画を発表した。必要に応じて、農地への再利用も促進すると述べた。
他の議案では、藤田幸江保健福祉課長が、子育て世帯に向けた給付金について説明した。この給付金は、新型コロナによる影響を受けている低所得の子育て世帯を対象とし、児童一人当たり5万円の支給が予定されている。対象は令和3年4月に児童手当を受けている世帯で、住民税均等割が非課税である必要がある。
また、陳情第3号では、被災児童生徒就学支援事業の継続が求められた。総務教育常任委員会の小林均委員長は、必要性を強調し、陳情が採択されたことを報告した。この事業は、東日本大震災からの復興を目指すもので、経済的に困窮している家庭への支援が期待されている。
最後に、各議案については全て原案通り可決された。特に、議案第40号は、一般会計補正予算が可決され、議会では議員らが円滑な運営を続けることが確認された。また、村長の加藤幸一氏は、閉会挨拶で医療従事者への感謝と共に、今後の感染対策の強化を呼びかけた。