令和3年第3回中島村議会定例会が開催された。議題には一般質問や補正予算の承認、農業委員会の委員任命に関する重要な案件が含まれている。
特に注目されたのは、5番の小松公雄議員が提起した集落内道路の整備についてであった。小松氏は、村第5次総合振興計画に基づく道路網の整備が重要としつつ、現在の交通環境が危険であると指摘した。子供や高齢者が安全に通行できるよう、特に狭隘な生活道路の拡幅が求められるという。実際、彼の住む元村地区では、緊急車両がアクセスできない場所もあり、早急な対応が必要な状況である。
小松氏は二点について村長に質問した。一点目は、道路整備における要望の優先順位づけや予算決定の基準についてであった。村長の加藤幸一氏は、優先順位は地域間のバランス、利用状況、緊急性をもとに総合的に判断していると説明した。また、関係者との協力も不可欠であると強調した。二点目については、道路整備の要望に対する取り組みについて説明会を通じた情報共有の重要性が強調された。
加藤村長は道路の安全性については重要課題であり、今後も取り組むと述べた。ただし、行政区からの要望書には地権者の同意がないと進められないケースがあることも認識してほしいとした。この見解に対し、小松氏は村内に安全性を欠く場所があることを再度指摘し、優先的な整備を求めた。
会議にはその他の議案として、令和3年度補正予算についての承認も含まれた。特に、新型コロナウイルス対応としての事業者支援策については、176件の対象があり、20％以上の減収を受けた事業者に一律5万円の支給が予定されている。事業の申請は個別に案内され、確実に支援が届けられるように配慮がされている。本年度の要望に基づく計画通りの進捗が期待されている。
このように、村の交通安全と事業者の支援が議題に上がり、会議は活発な質疑応答が交わされた。今後も村の発展に向けた取り組みが続くことを期待したい。