令和2年9月15日に行われた中島村議会定例会では、自治体の重要課題に関する議論が行われた。
議題には、道路整備や電柱移設に関する一般質問や、新型コロナウイルス交付金の活用方法についてが含まれる。
7番議員の木村秋夫氏は、「村道等の路肩の整備」について、車両の安全な通行を妨げる状況が見られると指摘した。特に、堆積物の確認や撤去の重要性を強調し、村長の加藤幸一氏は定期的なパトロールを実施し、道路環境の維持に努めていると述べた。さらに、路肩整備に対する予算の設計も必要であるとの意見に対し村長は、優先順位を決定し、努力を重ねる意向を示した。
次に、電柱の移設に関しても木村氏が質問し、電柱設置場所の問題が農業に大きな影響を及ぼすと懸念した。村長は、電柱の移設は地権者の協力が必要であり、村としても支援は行う考えだと回答した。この点で、木村氏は地権者が営業者と連携することの重要性を指摘した。
小林均氏は、自主防災組織の現状に関する質問を投げかけ、「地域住民自身が自分の地域を守るためにどう取り組むべきか」と問うた。村長は、行政区ごとに設立された自主防災組織の数と活動内容を紹介し、自主防災組織への支援を継続していく意向を示した。さらに、交付金を利用して自主防災組織の活動を支援すべきとの提案に対しても、村として検討を行う旨の回答があった。
新型コロナウイルス交付金の利用については、生活支援に向けた具体的な対策として、移動販売車の導入提案があった。しかし、村長は現時点での導入計画はないとし、補助金に関しては今後の検討課題として取り組む意向を伝えた。
議案関連では、議案第43号の手数料徴収条例の一部改正が可決され、予算の補正に関する議案も次々と承認された。特に、第44号の一般会計補正予算では財政調整基金の取崩しと増額に関する回答があり、今後の見通しについて具体的な説明が求められた。