令和4年第1回平田村議会定例会が開催され、多様な議案と施政方針が示された。まず、澤村和明村長は、ウクライナ侵略や新型コロナウイルスの影響に触れ、現状への対応や予算編成の必要性を強調した。村内ではオミクロン株の感染が急増し、厳しい状況が続く中、村民の生活と雇用を守るための施策を講じる考えを示した。
特に、令和4年度一般会計予算については、40億2,000万円を予定し、前年度比で12.4%の減少を見込んでいる。施政方針の中で、感染防止策や経済再生を最重要施策として位置付けることで、村民が安心して暮らせる地域づくりを進めるという。予算の具体的な内容としては、蓬田岳森林公園の管理や学校給食センターの整備が挙げられた。
村長はまた、女性の働く場の創出や高齢者支援に関しても具体的な施策の拡充を求めた。特に高齢者に対しては、見守りや生活支援サービスの充実を進める方針を述べた。
一般質問では、議員から新型コロナウイルス感染者に対する支援策や経済的対策について多くの意見が上がった。荒川英義議員は感染者への支援強化を求め、村長はすでに多様な支援策が講じられていると答えた。
さらに、高橋七重議員は移住・定住促進策について言及し、村が今後の施策を進める必要性を強調。村長からは、優先順位を保ったまま、村の魅力を活かした施策を検討していくことが求められた。
総じて、今回の定例会では村の施政方針が詳細に説明され、様々な議案が可決される運びとなった。今後の施策に期待が寄せられる中で、村民の声を反映した実効性のある政策が求められる。