平田村の議会が、令和5年第3回定例会を開催した。
本会議では、会期の決定や村長の行政報告が行われ、その後に一般質問が続く。村長の澤村和明氏は、所信表明において、4期目の任期中に村政運営を行う覚悟を述べ、村民の声に耳を傾けて全力で取り組む姿勢を強調した。特に、「健全財政の堅持」や、「福祉と健康対策の充実」を重要施策とし、具体的な取組を進める考えを示した。
また、澤村村長は、産業振興として農業の振興や観光資源の活性化にも意欲を示し、村民との協力を重視すると伝えた。議会において多数の報告事項が提起され、特に令和4年度の決算に関する報告が注目された。予算の執行状況について監査委員から報告があり、健全化判断比率や資金不足比率についても精査が行われた。健全財政を維持するためには、収入の確保と歳出の見直しが必要であるとの意見が多く寄せられた。
各種報告や承認が進む中で、今後の議会においては、令和5年度の各会計補正予算などの議案が審議されることになり、村民生活に直結する重要な問題が提起された。議案には、税特別措置に関する改正や職員の勤務時間に係る条例の変更、さらには子育て支援の強化を目的とした支給金の増額に関するものが含まれている。
村政運営に係る議論が進む中、村民からの理解と支援を呼びかける澤村村長の姿勢は、地域の持続可能な発展を促す重要な要素となるだろう。議会は今後も、村の未来を見据えた施策の検討や実行を続けていく予定だ。