令和6年6月19日、郡山市の定例会において、主に消防団員の確保や文化スポーツ振興に関する市政一般質問が行われた。
消防団員確保について、池田義人議員は消防団の団員数が減少し続ける現状を指摘した。全国平均では、消防団員が約76万人まで減少し、特に郡山市では2500名定員に対して約2000名と、定員まで達していないことが明らかになった。地域防災において消防団員は不可欠であるため、団員確保のために郡山市職員の加入促進が必要だとの意見が出された。市総務部理事の市川修氏は、郡山市職員による消防団加入の働きかけを実施していると述べ、消防団活動の魅力を伝える努力を続ける方針を示した。
続いて、逢瀬川の河川改修工事に伴う取付道路の整備についても話題に上がった。事故の危険が高い道路に対し、改善策が必要とされていることが強調され、市民の交通安全を守るために早急な対応が求められた。市建設部長の宗形彰久氏は、工事の進捗状況について説明し、特に急勾配のある道路の改善策についての協議を行うことを約束した。
次に、市有施設の有効活用と文化スポーツ振興に関して、多くの意見が交わされた。 オリンピック・パラリンピックのための施設整備について、デンソー女子バレーボールチームの練習拠点整備が進行中であることや、新しい体育館の建設計画があることが報告された。市民部長の渡辺豊氏は、スポーツ振興と地域活性化に向け、プロスポーツチームとの連携を強化していく意向を示した。
小原田周辺地域の空き家対策についても言及され、空き家が地域に悪影響を及ぼすことから早急な対策が求められた。特に危険な空き家の解体など、地域の安全確保のための施策強化が必要とされた。
最後に東京農工大学との包括連携協定について、今後の連携を基に多様な取り組みを進める方針が示された。市長の品川萬里氏は、特に地域活性化のために大学との連携強化が重要であるとの見解を述べた。