令和元年9月10日、平田村議会第3回定例会が開催された。議会では、各常任委員会の委員長による報告が行われ、また、平成30年度の決算認定や予算関連の議案についても審議された。各々の決算について、詳細な報告が行われ、特に一般会計における歳入歳出決算の認定が重要テーマとなった。
特に、午後の審議では、平成30年度平田村一般会計歳入歳出決算の認定について厳しい意見が交わされた。三本松和美議員は、経常経費が前年に比べ増加していることに触れ、財政状態の危うさを指摘した。一方で、村長・澤村和明氏は、補助金の活用や、今後の住民向け施策に柔軟な姿勢で取り組む考えを示した。
また、議案第29号、すなわち国民健康保険特別会計補正予算の審議も行われた。これについての質疑では、議員から保険料の引き上げが住民に及ぼす影響について懸念が示された。高橋七重議員は、消費税の増税や年金の減少が影響している現状に懸念を表明し、このような負担増が地域住民にとって苦しい状況になることを警鐘した。
その一方で、平田村では加温施設農業の推進や農産物の販売促進を次世代の活動として提案し、地元産業の活性化に期待を寄せられる場面も見られた。村長は農業の振興について、自助努力を促しながら、行政としての支援の姿勢を強調した。
最終的には、すべての議案が原案の通りに可決された。今回は、行政側の提案に対して厳しい意見が散見したものの、今後の施策が注目される形で議会は閉じられた。議員はそれぞれの持ち場での責任を果たし、村の発展に寄与することを誓った。