令和5年9月13日、四街道市議会の定例会が開かれた。ここでは特に猛暑対策と奨学金返還支援制度についての議論が注目を集めた。
初めに、猛暑対策について高橋絹子議員が発言した。彼女は、熱中症対策行動計画について触れ、さらなる取り組みを市に求めた。特に、クーリングシェルターの設置状況について質問し、市長の鈴木陽介氏は、既存の施設を利用してクーリングシェルターを設置していると答えた。地域住民への熱中症予防のために、特に高齢者への水分補給を促進するプログラムが必要であると強調した。これに対し、高橋議員は、全国の他自治体の成功事例を挙げ、四街道市もそのような地道な努力をしてほしいと要望した。
次に、奨学金返還支援制度についても議論が行われた。高橋絹子議員は、若者の支援が不足している状況を指摘し、国が進める支援プログラムへの参加も見込まれると述べた。しかし、鈴木市長は、現在支援の実施は考えていないと明言した。
聴覚障害者や難聴者への支援についても取り上げられた。この点について西塚義尊議員は、耳の聞こえにくい方への支援が充実すべきと述べ、手話通訳者の設置や、地元団体との協力強化が必要だと訴えた。市長は、耳の不自由な市民が安心して市役所を利用できる環境を整え、そのための新しい機器導入についても言及した。
さらに、軽自動車税の課税に関する議論もなされた。西塚議員は、商品車への課税免除についての提案を行い、市に対して積極的な対応を求める意見が続出した。市も周辺自治体の動向を見つつ、税収の公平性について慎重に判断がなされる必要があると答弁した。
四街道市の公共施設の整備状況についても質問がなされた。特に学校プールの利用状況や、保健安全対策に関する問題が持ち上がった。市教委は、学校のプールの老朽化状況を認識しており、利用状況についても今後の対策が必要だとした。市民生活に密着した問題であるため、今後の取り組みに期待が寄せられている。
多岐にわたる課題が扱われた定例会だったが、特に急務とされる猛暑対策や若者への支援策は、今後の市政の重要な課題となるであろう。議会の回答を受け市民の期待に応える形で、さらなる議論が深められることが望まれる。