成田市で令和6年6月定例会が開催された。会議は午前10時から始まり、様々な議題が取り上げられた。
第1に、一般質問では、市内の不登校児童生徒の増加についての発言があった。神崎利一議員は、高齢者問題や観光振興に加え、NFCを活用した認知症高齢者の見守りについても言及した。市長は、NFC技術の活用を前向きに検討すると応じた。加えて、高齢者クラブの減少についても触れ、補助金の拡充を改めて約束した。
また、次に議題に上がったのは、成田市の第2次観光基本戦略に関連する質問であった。この戦略は観光資源の魅力向上と安全な観光環境の整備を目指しており、教育長である関川義雄氏がこの計画の具体的な取り組みを説明した。
さらに、市長は予防接種に関する質問にも答える場面があった。細貝正安議員からは、帯状疱疹ワクチンの助成導入についてと、学校での健康診断を受けられない不登校児童生徒に対する支援の必要性が指摘された。市長は、健康診断や予防接種がいかに重要かを認識していると強調した。
一方で、成田空港の軍事利用と夜間騒音の問題にも言及があった。鵜澤治議員は、成田空港の今後の機能強化が地域に与える影響について懸念を示し、税収の増加が騒音問題に反映されるかどうかを問うた。市長は、成田空港の機能強化に際し、地域の生活環境を守るための対策を講じ続けると強調した。特に、夜間の発着回数が増えることに伴う騒音問題の懸念を重視しており、環境省との協議を続ける意向を表明した。
このように、さまざまな議題が話し合われた本定例会では、成田市の将来に向けた重要な施策が議論され、市長や議員が今後の課題の解決に向けた取り組みを模索している様子が浮き彫りになった。今後の市の対応に注目が集まる。