令和6年6月19日、四街道市議会定例会第2回において一般質問が行われた。市民が関心を寄せるテーマに対して、議員からの質問が続々と繰り出された。
まず、西塚義尊議員は、公園と児童遊園の遊具の現況について尋ねた。都市部長の野口周平氏によると、市内の公園数172のうち、165か所で遊具が設置されているが、使用禁止の遊具がある公園は現在6か所とのこと。今後、使用禁止となっている遊具の補修計画についても報告があり、6か所のうち2か所ではすでに工事が発注されているとした。さらに、補修の優先順位については特に定めていないが、利用状況や補修費用を考慮して順次行うと説明した。
続いて、シェアサイクルについても質問があり、市長の鈴木陽介氏は、先行自治体の成功事例を参考に市民や来訪者のニーズを考慮したモデルルートの整備を進めていく意向を示した。同市ではこれまでシェアサイクルの導入が遅れているが、健康促進や公共交通の補完としてその導入が期待されている。
さらに、障害者福祉に関する質問があり、福祉サービス部長の渡辺暢氏は、障害者とのコミュニケーションについての取り組みを紹介した。特に、聴覚障害者の投票支援として導入したコミュニケーションカードに対する県内外からの高評価や、福祉施設での避難訓練の実施状況が報告された。そして、新たに設置される庁舎への音声案内設備の計画についても詳しく説明がなされた。
また、西塚議員は子育て支援に関する質問も行い、ひとり親世帯の進学支援や新生児聴覚検査の実施状況について尋ね。健康こども部長の川田貢司氏は、令和5年度の出生児数662人のうち657人が聴覚検査を受けたとし、受診者数の増加を報告した。さらに、企業誘致の観点から、労働市場とのマッチングの重要性についても言及がなされ、ビッグデータ活用の意義が強調された。
最後に、プログラミング教育についての質疑があり、教育長の府川雅司氏は、社会の情報化に伴い、弱点補完の教育が重要であると語った。特に、小中学校でのプログラミング教育が高校での情報教育につながるように、教育プログラムを整備していく考えを示した。
このように、多岐にわたる質問が繰り広げられた定例会は、市民の声を反映した意義のあるものとなり、今後の取り組みが期待される。