令和6年6月26日、成田市議会定例会が開催され、様々な議題が取り上げられた。
この日、最も注目されたのは、議案第7号に関する討論であった。この議案は成田エアポート東雲パークゴルフ場の設置に関するもので、賛否が分かれた。会津素子議員は、反対意見を述べ、その理由として高額な事業費や環境への影響を挙げた。彼女は、市民の声を無視した計画を見直すよう求めている。
一方、賛成意見も見られ、賛成派の議員は地域振興策としての有効性を強調した。特に、経済環境常任委員長の村嶋照等氏は、地域協議を経た結果として「地域の意見を反映した名称である」と述べ、地域活性化につながることを期待している。その後、議案は賛成多数で可決された。
次いで、請願第3号に関する討論も行われた。この請願は、核兵器禁止条約に署名・批准を国に求めるもので、討論では日本政府の姿勢への批判が相次いだ。荒川さくら議員は「広島・長崎の悲劇を繰り返さないために、核兵器禁止条約の批准が必要だ」と訴えた。この請願も一部の議員から支持を受け、採択された。
また、空港対策特別委員会の中間報告も行われ、6月4日に発生した重大インシデントについての詳細な情報が提供された。宇都宮高明議員は、ポーラーエアカーゴ752便の事例を紹介しつつ、「航空安全が脅かされるリスクがある」と警鐘を鳴らした。
このように様々な議題が充実した内容で議論され、定例会は進行した。議案は次々に可決され、最後に印旛利根川水防事務組合議会議員の選挙が行われ、小高夕佳議員と飯島照明議員が当選した。これにて、令和6年6月の成田市議会定例会が無事に閉会した。