令和6年第2回印西市議会定例会が、6月20日午前10時から開催された。
本定例会では、激動の社会情勢を踏まえた重要な議題が取り上げられた。まず中澤俊介議員の議員辞職が承認され、これに伴う手続きが円滑に進まれた。
続いて、印西市における学校給食無償化に関する条例が可決された。この条例は、特に物価高騰に対する対応として市の財政支援を強化するものであり、施行は令和6年9月1日を予定。議会では「給食の無償化は大きな一歩である」との評価が多く寄せられた。今回は給食費が無償化される対象が公立小・中学校に限られている点にも言及。特別支援学校の児童には適用されないが、他自治体の動向を注視し、今後の改善を模索するとの答弁もあった。
印西市の家庭的保育事業に関する条例の改正も行われた。これは、小規模な保育事業所の基準を見直し、新たな認可の流れを整備するものである。この改正により、保育の質を維持しつつ地域のニーズに応えていきたい意向が示された。
さらに、千葉ニュータウン中央駅圏に設置される複合施設に伴う関係条例の整備についても話し合われた。この新しい施設は、地域住民にとって必要な保健センターや子育て支援施設が整備されるもので、地域の生活環境向上に寄与すると期待されている。議論においては「中央駅圏の発展が地域経済を後押しする」との声が多数を占めた。
補正予算に関する議案も可決され、2023年度の財政計画が固められた。中でも介護保険特別会計に関する議案では、介護保険料の軽減について具体的な数値が示され、高齢者への負担軽減策が捉えられた。
最後に、印旛利根川水防事務組合議会員の選出が行われ、新たに加藤亮二、鈴木博美、稲葉健の3名が選ばれた。議会運営の調整に関する報告もされ、各委員会の閉会中の所管事務調査も進められることが決定された。議長は、「市民生活の向上に向け、より良い施策を継続的に進める」と意気込みを語った。
本日は、以上をもって定例会のすべての日程が終了した。