令和2年第1回四街道市議会定例会が開催され、各議員による代表質問が行われた。
市民くらぶの広瀬義積議員は、財政状況について指摘した。市は好条件下にあるが、運営状況は危機的と試算されており、約30億円の損失が懸念されている。特に、適正な財政運営を求め、現市政に対して問題提起を行った。また、市営住宅の家賃算定や補助金に関するミスについても問題視し、市民の不安を解消するための具体策を求めた。
続いて、広瀬議員は次期ごみ処理施設に関する問題について言及した。これまでの土砂搬入の問題や汚染土砂の件では、議会もチェック機関であるべきとして、情報の透明性を訴えた。特に、公共工事における適用除外が悪用される状況について、市の対応を問うとともに、施策の見直しを強調した。
さらに、広瀬議員は子どもルームに関し、利用者の増加に伴う新たな整備の必要性について触れ、現状の職員配置及びその業務の誠実な遂行を求めた。次年度までに必要なルーム数の確保を進めるとし、今後の対応策にも期待感を示した。
市長の佐渡斉氏は市政運営についての基本姿勢を述べつつ、現行の計画に沿って事業推進を行なっていく方針を表明した。持続可能な市政運営を目指し、市民からの信頼を得るための施策の継続と進化を誓った。施政方針においては、人口動態の変化や経済情勢を踏まえ、特に若い世代の定住支援に力を入れるとした。
このように、本定例会では、財政の健全性を保つための具体的な質問が数多く提起され、各議員の活発な意見交換が見られた。今後の市長の姿勢や施策に注目が集まる。