令和6年第1回四街道市議会定例会が3月15日に開かれ、いくつかの重要なテーマについて議論が行われた。特に、新政の成田芳律議員が提起した不法ヤード対策や持続的な財政運営は目を引く内容となった。
成田芳律議員は不法ヤードの現状と問題点について言及した。特に、景観や治安の悪化に加え、廃棄物の不法投棄が健康危機を引き起こしていることが懸念されている。鈴木陽介市長は、「現在、環境パトロールを強化し、不法投棄対策を進めている」と述べた。
また、持続可能な財政運営についても質疑があり、成田議員は、特に令和7年度以降の赤字予測に対し、市民サービスを維持するための財源確保策が急務であると強調した。鈴木市長は「全庁挙げて取り組む姿勢が必要だ」と述べ、具体的な策を模索する姿勢を見せた。
次のテーマは投票率であった。2月に行われた四街道市議会議員一般選挙の投票率が41.1%に達し、前年よりも上昇した。この結果について、選挙管理委員会の飯泉克事務局長は「10代から40代の若い世代の投票率が上昇したことが主な要因だ」と評価した。選挙へのアクセス改善がさらなる投票率向上につながることが期待される。
さらに、成田芳律議員は次期ごみ処理施設問題や公共施設の統廃合についても言及した。特に次期ごみ処理施設に関しては、現在進められている検討過程について市民に対し、より詳細な説明を求める声があがった。これに対し、鈴木市長は「吉岡区の協力を得ながら進めていく」とし、地域の理解が重要であることを強調した。
子育て環境や教育学習環境の整備についても、持続可能に推進する必要がある。特に、認知症高齢者に優しいまちづくりや障害者支援の強化が求められている。市は今後、様々な主体と連携し、子育て支援の体制を整える旨が語られた。
16項目の中でも特に強調されたのは、災害関連死ゼロに向けた市の取り組みであった。市はペットの同行避難を可能にする方策についても検討しており、鈴木市長は「他地域の事例を参考にしながら、地域間の連携を進める」と述べ、これに前向きな姿勢を示した。
以上のように、本定例会では多岐にわたるテーマが取り上げられ、四街道市の未来に向けた具体的な施策について議論が展開された。市民の意見を反映する形で、今後の改善と努力が期待される。