令和3年12月6日、四街道市議会において、一般質問が実施された。主な内容は、新型コロナウイルスワクチン接種の状況や空き家対策、いじめ問題についてである。
新型コロナウイルスワクチン接種について、佐渡斉市長は、2回目の接種は令和4年9月末まで完了するよう呼びかけていると述べた。また、接種し忘れた方への対応についても、ホームページを通じて案内し、市民からの相談にも応じていると強調した。
空き家対策については、現在271棟の空き家が確認され、そのうち246棟は住宅であり、適切に管理されていない場合には所有者に対し通知を行う方針が述べられた。特に、物井地区での老朽空き家が問題視されており、地域住民からの苦情に迅速に対応することが強調された。市としては、空き家が増加する背景には、少子高齢化や相続問題が影響していると分析している。
いじめ問題について、府川雅司教育長は、いじめ防止基本方針に基づき、学校や家庭、地域との連携を強化していると説明した。また、いじめが認知された際には迅速に調査し、必要に応じて警察や児童相談所と連携しながら適切な対応を行う姿勢を示した。
グリーンスローモビリティの実施状況については、実証実験が行われ、効果的な交通手段として期待されている。その一方で、運行方法の柔軟性が求められ、より多様な車両選択が可能であることが議論された。受け皿となる公共交通の整備が進む中、交通不便地域の解消に向けた取り組みが今後も重要視される。
また、児童虐待に対する市の取組についても言及があり、相談窓口の設置など市民への啓発活動が行われている。地域や学校、児童相談所等の関係機関との有効な連携が求められ、児童の安全確保が最優先であるという認識のもと、各関係機関が連携して対応する姿勢が強調された。
この議会における質疑を通じて、四街道市の行政が市民の安全や福祉向上に向けた取り組む姿勢が伺えた。各課題に対し、実効性のある対策が求められる中、さらなる意識の高揚と具体的な施策の実現が期待される。