令和4年9月15日、四街道市で開催された市議会定例会では、鈴木陽介市長の政治姿勢に関する質問が飛び交った。市民クローバーの大越登美子議員は、鈴木市長に対し今後の組織改革について具体的な方向性を問うた。市長は、「組織力を最大限に発揮できる体制づくりが重要であり、市の価値を高めるために何をすべきかを共有していく」と答えた。
また、政策アドバイザーの設置や経営改革会議の今後についての質問もあった。鈴木市長は、政策アドバイザーの設置については「予算を伴うポジションは設置しない考え」と強調した一方、経営改革の取り組みに関しては「必要な視点を持ち続ける」と述べた。
さらに、大越議員は地域の課題にも言及し、鷹の台地区の公共交通についてのアクセス改善策を求めた。市長は、吉岡線における公共交通の改善に向け、現行の対応策を継続する意向を示した。
次に、下水道事業とその財源についても徹底した質問が行われた。大越議員は「将来的な収支計画や都市計画税の今後の利用目的は何か」と問うた。すると、上下水道部長の森田学氏は、経営戦略に基づく適正な運営を進め、今後も持続可能な下水道運営を目指す考えを述べた。
加えて、文化、歴史の誇れるまちづくりについても話題となり、著名な文化センターの活用法や地域文化の発展の道筋についても意見交換が行われた。市民の多様なニーズに応える形で文化活動を推進していく方針が示された。
この定例会では、大越議員から多くの提案がなされたが、鈴木市長はこれらを称賛し、今後の市政運営に役立てる意欲を見せた。市民にとって、全ての課題に前向きに取り組む姿勢が求められる中、四街道市はその方向性をしっかりと打ち出していく必要があるだろう。