令和3年6月23日、四街道市議会の定例会が開かれ、重要な議案が審議された。
議案第1号から第8号、請願第2号から第5号、そして多数の陳情が一括で審議された。市議会は、各委員会の委員長からの報告を受けて、質疑や討論を行った。
特に注目を集めたのは、請願第2号の選択的夫婦別姓制度導入を求める意見書であった。この請願は、夫婦同姓に困難を感じる市民の声を受け、市民の66%が賛成するという調査結果が示された。日本共産党の阿部百合子議員は、「夫婦別姓を選択できる制度の導入が必要」と訴え、期待する市民の願望を明らかにした。
また、総務常任委員会についての報告でも、議案第8号の承認が得られた。特に令和3年度一般会計補正予算の増額に関して、緊急事態に備えた防災資器材の整備やIT活用推進のための経費が盛り込まれている。これに関して、質疑も活発に行われ、防災資器材が市民の安全に直結する重要な役割を果たすとの認識が示された。
なお、請願第5号の国の2030年エネルギー基本計画改定に関する請願は、残念ながら不採択となった。教育民生常任委員会でも重要な議案が承認され、特に乳児感染対策支援事業に関する経済的支援が強調された。
最後に、発議案第5号が可決され、告発に係る取消書の提出が正式に決定した。
議会運営の健全化を求める声や、新型コロナ対策としての市民向けの情報提供が一層求められている中で、この定例会は、多くの市民の関心が高いテーマに取り組む機会となった。議事は順調に進み、議長は閉会の宣告を行った。今後の議会がどのように市民のニーズに応えていくのか、注目が集まるところである。