令和3年9月13日に開催された四街道市議会の定例会では、コロナ関連の質問が多く取り上げられた。特に、感染者数の急増を受けた市の対応に対して様々な意見が交わされた。
一般質問では、阿部 百合子議員が新型コロナウイルスの感染拡大に関する具体的な状況を問いただす場面が多く見受けられた。彼女は「四街道市でも7月から急速な感染拡大が続き、以前の飲食店や学校から感染場所は変わってきているのか、お聞きします」と、市の現状把握とその変化に対する認識を求めた。
健康こども部長、山崎 裕之氏は、「千葉県が公表しているデータに基づき、感染者情報を毎日公表しているが、詳細な感染場所の特定までは難しい」と答え、県が提示している情報の限界について説明した。さらに、 阿部議員は「感染拡大の主な原因は何であると認識しているのか」と重ねて質問し、部長は「人流が増加しており、デルタ株への変異が主な要因であると考えられる」と強調した。
次に、コロナ関連の地方創生交付金に関して、阿部議員は「支援策は適切に行われているのか」と質問した。市長、佐渡 斉氏は、「過去の交付金を利用した支援策は、幅広い世代への支援、福祉事業者への支援など、様々な施策を講じた」と述べ、効果的な使い方を見出す重要性を訴えた。
高齢者緊急支援システムの有料化に関する議論も行われた。阿部議員は、「登録者の100%近い方からの申請書が返送されてきているのか、どのような状況か」と問うと、福祉サービス部長、齋藤 千裕氏は「返送されていない方へも、電話などで連絡をとり、状況を把握する努力はしている」と述べた。
学童保育の運営についても質問があった。次年度の委託先の変更に向けた進捗や、主任指導委員会との連携について、阿部議員から活発に意見が挙がった。教育長、府川 雅司氏は「新たな運営事業者と社会福祉協議会との間で調整を進め、令和4年度以降の運営が滞りなく行えるよう努める」とコメントした。
教育関連の問題も大きな焦点となり、西塚 議員が通学路の安全確保や教科書採択に関するポイントを取り上げた。教育部長、伊藤 克紀氏は「安全点検は実施し、注意喚起のための看板設置を進めている」と述べ、教育委員会の取り組みを伝えた。
このように、議会ではコロナ禍での市民の生活や教育に対する市の責任ある対応が問われた。市長や各部長らの答弁には、具体的な行動計画への言及が見られ、今後の施策に対する市民の期待が寄せられる。