令和4年6月23日に開催された四街道市議会定例会では、一般質問などが行われ、特に高齢化対策が焦点となった。市の高齢化率は28.5%で、今後の推移が懸念されている。
市長の鈴木陽介氏は、「高齢者が自ら健康を意識することが重要」と述べ、健康づくりの施策や情報提供を進めていると強調した。具体的には、広報や講座を通じて介護予防や認知症予防を啓発し、地域の高齢者が参加できる活動を推進している。
一方、岡田哲明議員は、教職員の働き方改革について質問し、残業問題の解決に向けた具体策を求めた。教育部長の石川智彦氏は、少人数指導教員の配置や研修の実施が効果を上げていると回答した。
また、四街道雨水幹線整備事業では、降水量の増加に伴う溢水被害に対し、調整池の整備が進められている。老朽化した水路の改修も課題となっており、隣接住民との協議も行われる予定だ。このように、市は多岐にわたる課題解決に向けて対応しているが、さらなる取り組みが求められる状況にある。
さらに、放置竹林問題についても議論が行われた。竹林の整備が進まない現状を踏まえ、市民を巻き込むイベントを通じて地域社会で取り組みを進める必要性が指摘された。竹を利用した製品作りも提案され、地域の魅力を高める手段として期待される。
総じて、今回の定例会では、高齢化対策や教育現場の支援、環境問題などが多角的に議論され、市の取り組みの重要性が再認識された。市政を進める上で、市民の意見を反映した施策運営が求められることが改めて確認された。