令和4年3月16日、四街道市議会は定例会を開いた。この日の主な議題には、令和4年度の一般会計補正予算や四街道まちづくりビジョン2022に関する質問が含まれている。特に重要なのは、鈴木陽介市長が掲げる四街道まちづくりビジョンである。市長は「毎日が健康で、住みよい未来社会を目指す」と強調し、健康促進に重きを置く姿勢を示した。
まず、西塚義尊議員（公明党）の代表質問があり、コロナウイルス感染症対策についての施策が求められた。市民の健康を守るため、感染対策やワクチン接種の進捗が重要な項目として挙げられた。市長は市の取り組みを評価しつつも、引き続き感染予防策の強化を約束した。
次に、岡田哲明議員（志誠会）が、四街道市の教育環境と教育施策についての見解を求めた。教育長の府川雅司氏は、教職員の業務環境や学校のIT化に関する現状と今後の取り組みを報告した。特に、個別最適化された教育の実現に向けた教員の確保が急務とされている。
さらに、歴史文化財の保護と活用に関する質疑もあった。教育長は、歴史民俗資料館の設置について言及し、財源確保のための取り組みを進める必要性を強調した。市民が気軽に資料に触れられる場の確保が求められ、具体的な計画が期待される。
最後に、消防関連では、近年の火災や救急出動の状況についての説明がなされた。特にコロナ禍の影響で救急隊の負担が増加している現状、消防団や機能別消防団の新設や資機材の整備状況が報告された。今後の地域防災力の向上にも期待が寄せられる。また、ドクターヘリの出動も増加傾向にあり、救急業務全般の負荷増大が懸念されている。
市長、教育長、消防長はそれぞれの分野で市民サービスの向上に向けた取り組みを進める意向を示した。議会では、透明な市政を求める声や、市民との対話を重視した新たなうねりが期待される。今後の取り組みが、四街道市の成長に寄与することが期待される。