令和5年12月14日、四街道市議会定例会が開かれ、一般質問が行われた。議員たちからは市民の生活に即した多様な質問が次々と投げかけられ、重点議題についての意見交換が活発に行われた。
一般質問では、保坂康平議員が企業誘致施策について詳しく質問を行った。企業立地に向けた農商工連携推進室の効果や、企業立地促進事業補助金の運用状況についての質問に対し、市長鈴木陽介氏は、「専任職員による戸別訪問を通じて地元企業の課題を把握している」と述べた。さらに、補助金交付が税の公平性を考慮したものであることを強調し、今後の周知徹底に努める意向を示した。
続いて、保坂議員は市民対応に関連する接遇マナー研修についても言及した。市民の意識向上を図るための研修が実施されており、実際の研修内容やその効果について総務部長が説明した。特に市民サービスの向上を目指して対応力を養うことが重要であり、今後も取り組んでいくと強調された。
また、事務ミスの防止策についても議論がなされた。保坂議員は、過去の事務ミスの経緯を振り返り、その対応が適切であったのかを尋ねた。福祉サービス部長は、誤用に関する反省点を挙げ、再発防止策を強化する方針を述べた。特に、確認手段の見直しやチェック体制の強化が必要であると指摘した。
防災対策においては、地域の高齢者支援を含めた計画策定の重要性が話し合われた。市長は要支援者の避難計画の作成について報告し、多くの関係者の協力を得て進めていることを説明した。また、市内冠水箇所の把握方法や状況についても言及し、地域防災計画に基づいた取り組みを実施していることが強調された。
さらに、電話による詐欺被害対策として、実際に市長自らが高齢者世帯に対する戸別訪問を行ったことが報告された。市長は「市民の財産を守るため、警察と一緒に取り組んでいる」と述べ、引き続き防犯意識向上に努める姿勢を示した。
このように、会議では市民生活に関わるさまざまな議論が行われ、特に市の方向性や施策についての見解が交わされた。議員たちの意見は今後の政策形成に影響を与える重要な役割を果たすと期待される。